感応状態パターン(Felt State Pattern:FSP)
Takeshi自身が発案した、組織・チームにおける集合的な内的状態を記述する概念フレームワーク。論文として整理中(近刊予定)。
核心的な問い
個人のストレス下の反応が連鎖し、場全体の力学となって現れるとはどういうことか?
FSPの構造(PFA)
Pressure(圧力)
↓
Fear/Freeze(恐れ・固まり)
↓
Armor(防衛行動)
個人の防衛反応が組織レベルで連鎖し、学習・創造の質を阻害するパターン。
前身仮説:「個人の振る舞いの構造」から組織を見る(2021/11/24)
FSPが形式化される前、tkskkd.comに記録された核心的な仮説:
世間は「組織の構造」から組織の変化を見ているのだけど、僕は「個人の(振る舞いの)構造」から組織の変化を見ていけるのではないかという仮説を持っている。それがザ・メンタルモデルであり、個人の構造は、組織の構造と不可分ではないかという仮説。(2021/11/24)
この仮説がFSP(感応状態パターン)として形式化された。「個人の防衛反応が連鎖して組織の場の力学になる」というFSPの骨格がここに明確に見える。
発案の直接的な源泉(★★★)
- NVC(マーシャル・ローゼンバーグ)— OFNR、評価を交えない観察、感情・ニーズの自覚
- ザ・メンタルモデル(由佐美加子)— 痛みの回避行動としての防衛反応の構造
- PCM(プロセスコミュニケーションモデル)— ストレス下の予測可能なパーソナリティ別反応
既存理論との関係
| 理論 | 関係性 |
|---|---|
| NVC | 個人間→FSPは場・組織レベルへ拡張 |
| メンタルモデル | 個人の回避行動→FSPは連鎖した場の力学として記述 |
| PCM | 個人タイプ別→FSPは普遍的な場の構造を記述 |
| U理論 | Downloading状態の集合版として接続 |
| アレグザンダー | 「生命の質が高い場」と「生命の質が低い場」の違いとして接続可能 |
U理論との対応
U理論の「Downloading(過去パターンの再生)」は組織全体が「Armor」状態に固まっている状態と同型。FSPは、そこに至るメカニズムを観察可能な形で記述する。
アレグザンダーとの接続
アレグザンダーの「生命の強度(Degree of Life)」とFSPの「感応状態」は対応する:
- Armor状態の場 = 生命の強度が低い構造
- 感応が開かれた場 = 生命の強度が高い構造(センターの生命の質が高い)
このwikiへの位置づけ
ポランニー(暗黙知)
↓
ボルフト(参与的認識)
↓
アレグザンダー(生きた場の構造)
↕
FSP(場の感応状態を観察可能にする)
↕
NVC・メンタルモデル・U理論(個人〜組織の実践)
FSPはこのwikiの「全体性」クラスターと「実践」クラスターを繋ぐオリジナルの接合点。
関連ページ
- self-separation — 自己分離:FSPの個人レベルでの原因
- participatory-knowing-complementarity — 参与的認識の相互補完:FSPで記述可能な場の感応状態
- david-hawkins — 意識レベル:Armor=フォース、感応=パワーの対応
- nvc — 発案の直接的源泉
- mental-model — 発案の直接的源泉
- u-theory — Downloading/Presencingとの対応
- christopher-alexander — 生きた場の構造との接続
- wholeness — 全体性:FSPが実現しようとする状態
- henri-bortoft — 参与的認識:感応状態そのもの
- observer-in-wholeness — 観測者を含めた全体性:FSPは組織版の観測者込み全体性
- agile-health-kaizen — 「しなければならない」→「ありたい」という移行:FSPのArmorを脱する実践書
- organization-development — 組織開発:「構造の変化だけでは変わらない」の理論的根拠としてFSPが位置づけられる
- src-note-kkd — 発案の経緯を記録した記事